2024年度

「対話の勉強会」

 

 フィンランドで生まれたオープンダイアローグ(開かれた対話)が勉強会のベースとなっています。特徴の1つであるリフレクティングを通し「話すこと」と「聴くこと」を丁寧に行い、内から湧き上がる「内的対話」を体感しながら学んでいきます。

 お互いの声を尊重する「対話(ダイアローグ)」に関心のある方、実際に活用してみたいと思っている方、是非、一緒に学びましょう。ご参加を心からお待ちしております。

ファシリテーターのメッセージ

今年で3年目を迎えるおいでよハウスの対話の勉強会ですが、ずっと大切にしていることがあります。それは、「あらかじめ勉強会でやることを決めない」ということです。

なぜなら、対話の場では、「ここに居る人たちが、どんな時間にしていきたいのか」ということを言葉にしてもらうことから始まるからです。こちらで予定していることを提供することは、参加されている人たちの思いを無視してしまうことになってしまいます。

ただし、自分の心にあるのを言葉にすることは、容易なことではないかもしれません。しっかりと言葉にできず、相手に伝わらないということにイライラしたり、苦しくなっているということもあるでしょう。

そして我々の心は、誰かの言葉によって、勇気づけられたり、くじかれたりするように、自分独りだけで成り立っているわけでもないようです。臨床社会学者の矢原隆行さんは、個々人が自分の内に「心」を持っていているというイメージが、それぞれが直面している困難な状況を、その人「個人」の問題や責任とみなし、他の人々や社会全体とのつながりから切り離して捉える方向へと、人々を誤って誘導してしまいかねないとした上で、以下のように述べています。

 

心は本当に個人の内にあるのでしょうか。そうではなくて、心が人と人のあいだに生じるのだと考えるなら、私たちの前にはどんな風景が広がるでしょうか。

 

矢原隆行「リフレクティングの臨床社会学~ケアとダイアローグの思想と実践~」より

 

対話の場で人と人のあいだに生じる心とは、あらかじめ決められているものではありません。それぞれの人生の文脈のなかで、その場、その時に居る人たちとの相互作用で生じてくるもののように感じます。あいまいな心だからこそ、ゆっくり、丁寧に話し、聞かれることが大切であり、自分の内にはない「心」のつながりも感じることができるのではないでしょうか。

 誰かの困難な状況を共にするとき、どのような姿勢やあり方が求められるのか、そして、その先で人と人との間で心はどうなっていくのか。対話の勉強会に参加されることで、理論や技術の習得ではなく、それぞれの生活に風を通すような体験となるかもしれません。

おいでよハウスの対話の勉強会で、ぜひ、体験してみてください。

 

ファシリテーター 須田修輔


6月23日(日)

8月25日(日)

10月27日(日)

12月22日(日)

2月16日(日)  


 時 間 10:00~16:00 参加費 各回 5,000 円 (お弁当とドリンク・お菓子代込み)

 3 回からは1回の料金が4,500円となります。 


 以下の項目についてメール・お問合せフォーム・ラインでお申し込み下さい。 
①参加希望日 〇期 第〇回 
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